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等の手配を行っている。又、着岸料等の船舶に関わる港湾費用は、このシステムで自動課金される仕組みになっている。
シンガポール港の特徴は、バース及びガントリークレーンの利用効率を上げるため、入港予定管理が厳格に行われており、スケジュールの遅れが発生した場合はペナルティが課せられる。
(4)釜山港
24時間オープンであり特に時間の制約はない。年間稼働日数は363日となっている。
(5)京浜港
港則法の規定により、京浜港長の許可を前提として夜間入港が認められている。
5−2−2ターミナル作業
(1)高雄港
作業員は政府・船会社の共同出資によるChina Container Teminal Co.(C.C.T.C.)からの派遣によるものと、港務局からの派遣によるもののいずれかの方法をとっている。従って、この面では我が国主要港におけるような事前協議は必要とされていない。高雄港全体では作業員の50%程度がC.C.T.C.からの派遣である。しかしながら、C.C.T.C.からの派遣職員はターミナルオペレーターの直接雇用ではないため、人事管理や作業効率の面で問題があり、97年末までにはこの制度を解体する方向で準備を進めているとのことである。
作業時間は24時間(3シフト)、357日稼働である。作業体制はある船会社の場合、ガントリークレーン1基にっき6名で4時間交替、トランステナーは3名で8時間交替、作業員はガントリークレーン1基に付き18名が従事している。又、ガントリークレーンのハンドリング個数は、95年度が1時間平均22.5本であり、96年度上半期は1時間平均24.0本となっている。

 

 

 

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